代表 齊木和洋

2023年を迎え、文章を新しくしましたので、
以前のバージョンをこちらに掲載しておきます。

こんにちは、「半畳の宇宙」の代表・齊木和洋です。
すべての作品の演出とスタッフワークをやっています。

あるとき、空を見ていて、ふとこんなことを思いました。

サン=テグジュペリが書いた『星の王子さま』という童話があります。
この作品では、飛行機の操縦士である主人公が遭難して砂漠に不時着します。
そして、主人公は、星からやってきた小さな王子さまに出会って砂漠から生還します。
王子さまは最後、こう言います。
「人は誰もがみんな星を持っている。
そして、君も君だけの星を持っているんだ。
どこかの星にぼくがいることを想像してごらん。
その星でぼくは笑っているよ。
君はおかしくてたまらなくなる。
だって空にね、5億個の鈴がぶらがって、
まるで星空ぜんぶが笑っているみたいに鳴り響くんだ。
これがぼくから君への贈り物さ。」
そして、どこかへ消えてしまいます。

見上げると星空が広がっている。
星は笑っているみたいに輝いている。
人は誰でも心の中に自分だけの宇宙を持っている。
たとえ、手足を伸ばせる距離は限られていても
想像力を奪うことは誰にもできないし、
想像力はどこへだって持っていける。
それはいつだって取り出せて、
いつでもまた大切にしまっておける。
想像力は時間と空間を超えて無限に広がり、
半畳の世界から宇宙が生まれる。
そして、そこから生きる力が湧いてくるのだ。

私どもの作品や表現活動に触れてくださったみなさまに感謝します。
みなさまめがけて、流れ星が降り注ぐように良いことが訪れますように。

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